🌸 卵子凍結のご案内
はじめての方にもやさしい、3分でわかる流れとポイント。
- 検査
- 刺激
- 採卵
- 凍結
- 保存
- 将来の利用
検査と評価
🌸初診・カウンセリング:血中ホルモン(AMH, FSH, LH, E2)と卵巣超音波で卵巣予備能を評価。
排卵誘発
👉 GnRHアゴニスト/アンタゴニスト法で卵胞発育を促進。
採卵(無痛を目指す)
👉 経腟超音波ガイド下で穿刺吸引。局所麻酔または静脈麻酔を使用。
ガラス化凍結
🟠 1.5M DMSO または EG 溶液でガラス化、−196℃の液体窒素で保存。
保存・安全管理
🟣 ISO基準準拠のタンク管理。残量を定期監視、二重管理体制で安全性を担保。
卵子凍結の流れ
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STEP 1排卵誘発
☞ 注射薬などで卵巣を刺激し、複数の卵子を育てます。効率よく採卵できるように調整します。
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STEP 2採卵手術
☞ 麻酔下で無痛を目指し、細い採卵針で卵子を採取。入院設備あり(多くは日帰り、希望で一泊も可能)。
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STEP 3凍結
☞ 採取された卵子を丁寧にガラス化法で凍結します。
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STEP 4保存
🟣 液体窒素中(−196℃)で保存します。
💡 用語ミニ解説(AMH・ガラス化・ICSI など)
AMH: 卵巣に残っている卵胞の目安になるホルモン。数値が低いほど卵子数が少ない傾向。
ガラス化: 急速冷却で氷の結晶を作らずに凍らせる方法。卵子のダメージを抑えます。
ICSI: 顕微授精のこと。将来利用時、融解 → ICSI → 胚培養 → 子宮内胚移植へ。
将来の利用
凍結卵子は将来のご希望時に融解し、ICSI(顕微授精)→ 胚培養 → 子宮内胚移植という流れで妊娠を目指します。
当院の特徴
- ① AMH検査:卵巣内の卵胞数を推定。低値なら早めの凍結をご提案。
- ② 経膣的に卵胞から卵子を吸引
- ③ 所要時間は約15〜20分
- ④ 静脈麻酔によりほぼ無痛
- ⑤ 術後数時間で帰宅可能
- ⑥ 従来の緩慢凍結の課題(氷晶形成)を回避し、ガラス化法で生存率90%以上を目指す
- ⑦ 技術的には長期保存が可能。20年以上保存された卵子からの出生も可能
- ⑧ 利用時:融解 → ICSI → 胚培養 → 子宮内胚移植で妊娠可能





